11月15日、慶應義塾大学・地域社会論研究室さまにてソジテツワークショップを行いました。学生主体の催しで、LGBTQ+ではなくSOGIの観点で「居場所」を考える活動の一貫から、ソジテツ体験をご依頼いただいたものです。
性の多様性のこともふくめて、広く身近な「ふつう・当たり前」に向き合い、自分は“本音“でどう思っているんだろう?を大切にすることから、自己尊重→他者尊重ベースのD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)を目指すのがソジテツシリーズのしくみです。
ふだん大学では論理的思考がメインで、研究室で(既存の研究からの参照や、法則、方法論を使う)議論に慣れている方々だと思います。
それは学問の場ではとても大事ではありますが、だからこそ、答えのない問いについて、なんの裏付けもない「自分の価値や感覚」をもとに、100%ピュア自分の言葉として場に出すと、逆にどういう感覚になるのか?個人として体験いただきたいと思いましたし、私達の提供していることが本当に、これからの彼らのより良い在りかたの役に立つのか、生の反応を知るべく臨んだ会でした。
今回は都合上通常より少し短めの時間での実施でしたが、集中してご参加いただいたお陰で、気がつけばみなさんが夢中に、ファシリテーターも没頭しての対話となっていました。
時間はあっという間に経ち、熱が冷めないまま閉会となりましたが、ふだんとまったく違う思考や発言の仕方に、新鮮さや驚きや、様々な気づきをそれぞれ得ていただいたようです。
主催の方のコメントを転載します。
参加者の方からも多くの好意的な感想をいただくことができました。特に普段のゼミでの活動のように議論を戦わせるのではなく、あくまでも自分の言葉で意見を発信すること、相手の意見をただ受け止めることが新鮮だったという感想が多くありました。
私個人の感想としては自らの考えの伝え方を学ぶことができたと考えております。つい言ってしまいがちな「みんなはこう思っている」というニュアンスを排除し、あくまでも「私の意見」として話すことの大切さを実感しました。これからの生活でもIメッセージを意識して行動していきたいと思いました。
こちらこそ、ソジテツをやりたいと思っていただき、大学側への申請、告知や準備をいただき、ありがとうございます。
私達も、実際の学生さんたちとの対話の場をどうしていくか、大変参考になりましたし、個として一緒に対話に参加できたことも、とても楽しく、気づきがいっぱいでした。
またこのような場でご一緒できましたら幸いです。
今週末にはソジテツファシリテーター養成講座4期が行われます。
こちらも、大学生インターンの方が参加される予定です。
若い方々の間で、ただ自分の感覚や価値観を言葉にする、人の言葉をただ聞いて評価も判断もしない、ただ自然に場に受け入れられる対話の形、そんなカルチャーが、求められて少しずつ広がっていくと嬉しいな、と思います。
おおばやしあや(メインファシリ)・みっちー(テーブルファシリ)
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